2022.06.11 Sat.

ディスクローターの寿命

リムブレーキに比べて、ディスクブレーキは部品の消耗度合がわかりにくいです。

ディスクパッドの減り具合は見た目ではわかりにくいし、特に油圧ブレーキだと操作感の変化が少ないので、限界を超えて使用しているケースもよく見られます。

また、ディスクローターも摩耗するので消耗品となるのですが、認識されていない方は多いかもしれません。

画像はシマノ製のディスクローターですが、数値の記載が確認できるかと思います。これはローターの厚さの限界値を表しております。この場合はローターの厚さが1.5mmまでが使用可能な限界であるということになります。

このローターの厚みを計測してみると、およそ1.0mmほどの薄さとなっています。メーカーが設定する限界値を大きく超えてしまっています。

「たった0.5mm」と思われるかもしれませんが、新品時の厚さが約2.0mmなので、通常の寿命の倍ほど使用しているということになります。

こうなると当然ブレーキの制動力は十分ではなくなるし、異音も発生しやすくなります。最悪の場合ローターが割れて、キャリパーやホイールが破損するような事故にもつながります。

0.5mmの厚さの違いは見た目でも判断できないので、定期的な点検をお勧めします。

Page top