2023.07.08 Sat.

EURUSリム交換

カンパニョーロEURUSのリムとスポークを交換します。

一般的な手組ホイールと違って、特殊な設計の完組ホイールは組み替えるのに手間がかかることが多いです。完組ホイールのメリットは、リム・ハブ・スポークを専用設計にすることでより軽量で強度の高いホイールを作ることができます。なので総合的な性能面では手組みホイールはなかなか敵うことができません。特にこのEURUSやSHAMAL、RACIN ZERO、MAVICキシリウムのようにアルミスポークを採用した軽量アルミホイールはある意味「金属ホイールの最高峰」とも言えると思います。

まずはリムとハブをバラしました。これから新しいリムにハブとスポークを組み替えます。

リムの外側にはバルブ穴だけでリップルの穴が開いていませんので、ニップルを一つ一つバルブ穴からリム内に挿入して磁石で呼び寄せて所定の位置にセットします。ちなみにニップルはアルミ製なので磁石に反応する鉄製の小ねじをその都度ニップルに装着します。この作業が手間ですが、スポーク本数は全部で21本なのでちまちまと頑張ります。

実際にニップル用の穴をもうけたほうがリムの軽量化にもなりそうですが、あえてこの構造にしたのにも訳があります。まずはリム剛性。ニップルの数だけ穴をあければそれだけリムの強度・剛性も低下します。また、重量面では、穴が無いことでリムテープが不要となるので穴の肉抜き分よりもリムテープが不要な分の方がむしろ軽量化に恩恵があります。あとは、チューブレス対応の2WAY-FITを設計するうえでも穴無しの方が都合が良かったはずです。

組み換え完了後の写真は撮り忘れました。ちゃんと元通りになりました。

 

Page top